ご質問にお答えして…


メールでご質問いただいた場合、
都度、個別にお答えしておりましたが、
重複するご質問もありますので、
ここにまとめてみました。
ダラダラな書き方でスミマセン

「そりゃ違うよ!」
な、
ご意見などがございましたら
どしどしメールくださいな。


目次

001: リクエストしたんだけど、なかなか演ってくれん〜
002: 使っている尺八の銘は何?
003: 尺八の他に何か楽器やってるの?
004: なーんか若いモンの曲ばっかじゃん…
005: 何処にお住みでっか?
006: 尺八で喰ってるの?
007: 音源はどーやって録音してるの?
008: 都山縦譜、どーやって作っているの?
009: 五線譜の下のロツレチは、どーやって振っているの?
010: CDのジャケットとか、自分で作れるの?
011: お師匠さんから言われた練習方法とか…
012: 手孔を大きくした尺八について…
013: SAX風とか、フルート風とか、ビブラートとか…
014: 大甲のツって?
015: 一曲吹くと、口の中がカラカラになっちゃうんですけど…
016: どうやったら綺麗な音が出せますか?
017: 尺八練習用唇観察鏡の制作。総工費弐百円
018: ツのメリが…ハのメリが…
019: スタッカート
020: 装飾音…






何かご質問がございましたら こちら まで



Question

リクエストしたんだけど、なかなか演ってくれん〜
もしかして、
リクエスト曲が好みに合わんの??
(13/01/01)
Answer

あやっ、い、痛いところを…

リクエストを戴いて
あっさりできるものと、
そうじゃない場合があります。

あっさり出来るのは直ぐ演りますってば。


でも、そのまま、
直ぐにできない曲が
大多数でなものでして。

事情は多岐に渡ります。


ま、どれもこれも結局
言い訳
になっちゃいますが…


・事情その1
〜midiが無い〜

KEIZANの録音には
有料なmidi音源を多用しています。
フリー素材のmidiは
イマイチなものが多いので
そのままでは使えないことが多いからです。

でも、有料でも
ダメな場合があります。

例えば

「枯れ葉」

この曲、
リクエストはずーっと前に
複数のヒトから戴いてるし
自分でも演りたいと思っているのに
midiがありそうで無いので
できない曲のひとつです。

こんなメジャーな曲、
是非やりたい曲
なのではありますが。

ネット上に
「枯れ葉」の
MIDIは
有料無料、
沢山あります。

ほれぼれする
良いmidiも、ありました。

でも、
気に入って、かつ尺八適性のある
midiになかなか巡り会えないので、
未だ録音出来ずじまいです。
どーしよーかな、
midiを延々と細工するか、
誰かに伴奏お願いして生禄か
とか…

また、たとえば、
古賀政男さんなどの曲も
リクエストが多いのですが、
このへんは
著作権の関係でしょうか?
有料midiは全滅です。
入手できるのは
フリーの素材だけです。
(ショボいんです…)

じゃ、
midiを自分で作りゃいいじゃん!
と思いますが、

midiデータをゼロから作るのは
尺八の録音に比べて
桁違いの
手間と時間がかかります。

それでいて
苦労をして作っても
プロの作品と比べると
見劣り(聴き劣り)
するのは
言うまでもありません。

やはり餅は餅屋です。

たとえば
ラジオ体操の
バッキングのmidiは、
ゼロから作ったわけではありませんが、
ほぼ、私のオリジナルです。

しかし、
その手間は
のべ20時間以上かかっているのですね。

あれは、比較的うまく行った例ですが、
通常、あのようにはまいりません。

実は、
和楽器Versionにしているため、
誤魔化しが効き、
手抜きがバレにくいという事情もあります。


最近は、
なかなかじっくりと
MIDIと向き合えないのが
実情です。

今現在、MIDIの細工には
極力時間を掛けないように
やっていますが、

それでも、
殆どの録音では、
midiをいじったり
試行錯誤したり、
楽譜を整備したりで、

録音時間より、
PC上で、
イロイロやっている時間のほうが
遙かに長いという事実を
ご理解いただけたらと
思います。

希に何もしないで
いきなり録音できちゃう曲もあります。

2013年の年頭録音
「花は咲く」
は、
その典型ですね。
転調すらやってません。

MIDIのDLから
wav音源完成まで
1時間ぐらいで、
そのうち
実際に尺八を吹いている時間は
20分ぐらいかな?

こーゆーのばかりだと
ラクチンなんですがねぇ…
こんな楽なのは、
いままでで初めてかも。



・事情その2

〜調がヤヴァイ〜

そんなワケで
うまい具合なMIDIが
入手できたとしても

尺八の音域と
調(Key)の関係で
なかなか
すんなりとはいかないという
場合も多いです。

例えば、
音域が広すぎて
尺八では手に負えない場合、
オクターブを変更して
演奏することになります。

それって、
多少の
「敗北感」
を味わう瞬間で、
なんか気に入らないのです。

で、それをなんとか
「誤魔化そう」
として、
時間が掛かります。

また、1尺八寸でできる調は
限られています。

なので、適当なKeyに
転調することになる場合が、
殆どです。

しかし、
移調することによって、
曲想が
台無しに
なる場合もあります。

で、それも
イロイロ
誤魔化す…

まったく
誤魔化してばっかで。

仕舞にはいびつな音になってしまって
ボツ
にすることもあります。

これを
やり直すためのパワーは
誰かに
背中を叩いて貰わないと
出ませ〜ん


・事情その3
〜その他〜

人生イロイロ…


========

なので、
リクエストを戴いて
直ぐ
録音ができるものと、
何年も放置な曲があるのは
ご勘弁願いたいなーと
思う次第で…

わ、忘れてるワケでは無いんですよ…

気持ちはあるんです。
気持ちは!

------------------

2016-12追記

なお、慧山会正会員、慧山友の会会員の方は
HPか ら

L2またはL3入口から入って
「KEIZAN の音源はこうやって作られている!」

という記事にアクセス可能です。


Question

使っている尺八の銘は何?
(13/01/01)
Answer

「誠和銘」

を使ってます。

持っているのは
1尺6寸〜2尺3寸まで、寸刻みで8本です。

2尺0寸だけは、
精華銘を使ってます。

余談ですが、
ワタシも若い頃は
誠和銘の
尺八作りをやってました。

なので、
尺八作りの
一通りのことは解ります。
もう、忘れた事も多いですが…

Question

尺八の他に何か楽器やってるの?
(13/01/01)
Answer

ウチにある
尺八以外の楽器は、
といいますと、

篠笛を
4本調子から10本調子までの7本

能管(プラ管)

ボロ箏

フルート

エレキベース

D-Deck(シンセ)

キーボードの類いくつか

あと、
叩いたり振ったり擦ったりする楽器幾つか…



んなもんかな〜

あと、若い頃
一時期
長唄囃子方の先生について
鼓とか締太鼓を
習ってたこともあります。

つい最近までは、
ドラム教室に通ってました。
(首を痛めて手が振り回せなくなって辞めましたが)

上記のうち、
マジメに続けているのは
尺八だけですが。

Question

なーんか若いモンの曲ばっかじゃん…
もしかして、好み??
Answer

いろいろな意味で
多岐に渡る曲を
演りたいと思うKEIZANです。

高座にも書きましたが
「多様性」
が、
和楽器の危機を救う
唯一の手段と考えております。

だから、
ジャンルは拘りません。
世代にも囚われません。

ただし、
上にも書きましたように、
midiの入手性などや
様々な問題にて、
偏るのも
ある程度は仕方がないかなと。
妥協するところはあります。

でも、
好みかと言われると…
…ん、ま、まぁね…
てへっ!

Question

何処にお住みでっか?
(13/01/01)
Answer

神奈川県相模原市
それも山に近いほうです。
山の中ではありませんが。

Question

尺八で喰ってるの?
(13/01/01)
Answer

そりゃ無理。

主たる収入源は
ソフトウエア屋。

専門は
データ収録装置
機器制御装置
CAN等の機器間通信
なんやらかんやらの
ファームウエアの実装屋。
所謂ITに関しては専門外

水平加速度に
デジタルフィルタ掛けて
その2回積分値を
速度の自乗に反比例して
どーたらこーたらなリアルタイム処理で…
なんてことが日常です。

でも、しかし、
本業は?
と訊かれたら

「尺八奏者である!」

と、
答えるワタシ。

Question

youtubeなどにアップしてる音源は、
どーやって録音してるの?
録音機器は?
(13/01/01)
Answer

 マイクはヘッドセット型のモノを使い、
 USBオーディオインターフェースで
PCに入力しています。
 そして所謂DTMとかDAWと言われるソフトを
使って録音しています。

これらのソフトは、
簡単に言うと
マルチトラックレコーダ(MTR)に
MIDI再生が付いたようなもので、
カラオケとは別なトラックに
尺八だけの録音ができて、
それを後からEditして、
ミックスダウンするというやりかたです。

これを使えば、
一人二重奏もラクチンです。

尺八の音に
リバーブ等のエフェクトを
どの程度かけようかとか、
パンを何処に持っていくかとは、
後のEdit作業にかかってきます。

ま、こっち(Edit作業)のほうが、
録音している時間よりずっと長いです。

また、
ヘッドセット型マイクを使うと、
クチにマイクが近くなり、
尺八以外の雑音のレベルが
相対的に小さくなるので、
 スタジオとかでの録音の必要はありません。

 ウチの前に焼き芋屋とか竿竹屋が来ると、
ちょいと困る程度ですね。
 遠くでヘリコプターが飛んでるぐらいなら大丈夫。

 ただし、
クチから出る雑音は
盛大に拾ってしまいます。

 私の使っているソフトは
YAMAHAのSOLというものです。

 しかし、残念ながら、
かなり以前に
YAMAHAは
このソフトを放棄しちまいまして、
 もはやVersion-Upはありません。

そのため、Win-7で使うには、
相当の細工が必要で、
かなり不便になってしまいました。
(Virtual-PCを入れてOSをXPにしてなんたらかんたら…)

 慣れたソフトを全取っ替えするのは、
結構辛いモノがありますが、
 今、他のソフトを物色中です。

しかし、データ互換性がない…
 カネも無い…

Question

都山縦譜がキレイなんだけど、
どーやって作っているの?
(13/01/01)
Answer

 使っているのは、
なんの変哲もないWordです。

 タネと仕掛けはありますが。

 フォントは自作のフォントです。

 今の「極太」タイプは「濃い!」
と、言う声が聞こえたので、
 「ライト」タイプも作ろうと思っていたのですが、
ちょと挫折してます。
 ちなみに傍線もフォントを作りました。

 これらを使って
「実に泥臭い手作業」で、
作っています。

 まぁ、かなりの手間ではあります。

 慣れても1ページ作るのに
1時間くらいかかってます。
 その後、それを見ながら実際に演奏して、
甲乙やブレスを調整したりで、
 なんだかだ時間を食います。

 それでも、ミスを根絶できませんが。

 ホントはWordのマクロを書いて
MIDIファイルから半自動で入力…
 ぐらいには持って行きたいのですが、
なかなかマクロを書く気力がありません。

 一応以下に素材を置きます。
ただし、質問は勘弁してください。

素材

ちなみに、ワタシの使っているWordは
10年ビンテージ物ですので、
おそらくは、このテンプレートでは、
何か支障が出ると思います。

---------

2014/07追記:Word2010でも大丈夫。確認済みです。

^^^^^^^^^^

2015年あたりぐらいから、
ShakuViewerにによる自動作譜になっています。
作者のRazvan Beuran(ラズバン ベウラン,蘆蕃)さんに感謝!


Question

五線譜の下のロツレチは
どーやって振っているの?
(13/01/01)
Answer

MuseScore
という五線譜のフリーソフトの
スクリプトを利用しています。

スクリプトは
こ のページ
からいただきましたものを、
いろいろ弄くって使っています。

ありがたいスクリプトの公開に感謝です。

Question

CDのジャケットに眼鏡と酒がありましたけど
あれも自分で作れるの?
(13/01/01)
Answer

 あれは、
デジカメでイロイロ撮って
 アドビのフォトショップで
加工して
試行錯誤して、
なんだかんだ…
ですね。

 根性さえあれば、
プリンタでCDジャケットは作れます。
 ただし、
量産には不向きです。

 ワタシは、
原稿こそPCで作りましたが、
印刷は専門業者に任せました。
 
千枚とかが最低単位で参りましたが…
 
今では、
CD制作に関しては、
世の中に
もっと便利なシステム
が、ありそうです。
 
ただ、
CDというメディアは、
既に時代遅れの感は否めませんが。

Question

やっぱり
お師匠さんから言われた練習方法とか
ずっとやってるの?
(13/01/01)
Answer

 師匠に教わった練習方法

教わるというより、
盗んだものは
沢山ありますが。

で、これからも
イロイロな師匠から
盗みたい!

いや、それじゃ
ひと聞きが悪いから
「雰囲気からインスパイヤーされたい」
とでも、言っときますか…

 だいたい、
どの分野でも同じなのですが、
 モノになるのは、
盗んだモノのような気がする。

 「教わる」ってのは、
どうしても「言葉」を使うでしょ?

 知らず知らずのうちに、
その

「言葉」

に、縛られてしまうんだよね。
教える方も教わる方もさ。

 言葉を使わずに伝えられた場合に、
モノになるのかな。

と、エラソーな言葉を吐くワタシ。

Question

仲間の一人が、
最近流行りの、
孔を大きくした「尺八」を
買ってきて吹いたのを聞きましたが、
なるほど、
大きな音を出してました。
どう思われますか?
それって「邪道」?
(13/01/01)
Answer

ダーウィニズム的見知で、
多様性こそが生き残るカギだと思っております。
将来的に生き残るのは

「より洗練された邪道」

ですから。

かの「宮城道雄」だって、
当時の常識からすれば
邪道の極みでしたよ。

西洋では、
イーゴリ・ストラヴィンスキーが、
現在でこそ、
20世紀の大傑作と評されている

「春の祭典」

を、初演したときの
大騒動
などがよく知られていますし。

「経験値や伝統の中に安住する居心地の良さ」

と、比較して、

「新たな試みの中に垣間見える単純な居心地の悪さ」

を、

「邪道」

と、決めつけると、
必ず
将来に禍根を残します。



さて、
楽器としての
尺八の発展の歴史を紐解くと、
最初は
「ひとよぎり」

「地無し尺八」
でした。

これは、
味のある音色ではありますが、
音量、音程、
など
「音楽的」
には無理がありました。

その後、
音量/音質を
なんとかしたいと、
中に地を塗ることが始められ、
ここで、
尺八は大きく変質します。

地有りと地無しでは、
劇的に異なる楽器と言えます。

地を塗ったことにより
尺八は音量を手にしましたが、
素朴な味わいを失いました。

しかし、
この時点では
多くの尺八吹きが、
失う物より
得るものが多い
という判断を下したのです。

ただ、
この時点でも
手孔の位置などは
機械的に
なんとなく
寸法で決められており、
音楽を演奏する楽器としては、
音程がイマイチの存在でした。

特に第3孔の位置が高すぎて
「チ=(A)」
は、必ず
「沈る」
奏法が必須となりました。

その代わり
「チの浮リ」は
容易に出すことが可能でした。

地を塗る技術が一段落すると、
洋楽の音程概念によって
調律される尺八が出てきました。

この段階でロ=D、
チ=Aなどを
明確に意識され、
結果、
伝統尺八の
第三孔位置は高すぎるということになり、
第三孔は
今までより
低い位置に
開けられるのが普通となりました。

このため、
左手の薬指という一番不器用な指に
さらなる試練を
与える仕様となりました。

そして、
KEIZANの考えでは、
この時点で
尺八は「チの浮リ」を失い
その代わり
「律」
を得たと
思っています。

正確に調律された
現代の尺八で
「チの浮リ」を演ろうとすると、
全力で浮る必要が生じ
かなり
「間抜け」
な音色になっちまうと
思うのは
KEIZANだけでしょうか?

しかし、
ちょっと前の尺八では、
決して変な音色ではありませんでした。



そんな訳でして、
尺八の手孔がデカイって?
そんなことは、
今までの

尺八大改造の歴史

から見れば大した問題じゃないです。

だって、
洋楽の音階を基礎として
「正しく調律された現代の尺八」は、
そもそもが邪道とも言える存在ですから。

手孔を大きくして音量を得る。
その代わり、
失うものは何でしょう?

何かを失うとは思いますが、
それをどう考えるかですね。

結局、
所詮は
好みの問題
に過ぎませんのですよ。

目くじら立てる方が
狭量ってもんでぃっ!

ちなみに、

手孔が12個開いていたって
尺八は尺八でぃっ!

そんなことより、
同じ尺八吹きなのに、
例えば、
7孔派対5孔派みたいな構図で、
お互いに
邪道とか時代遅れとか
言い合って、
貶めるのを見ると
悲しいんですね。

タダでさえ滅びそうな文化なのに、
仲間ウチでコップの中で喧嘩して
悲しいよ…

…と

個人の戯言ではありますが、
KEIZANは
そんな考えを持っております。

長文失礼いたしました。

Question

SAX風とか、フルート風とか、どうやんの?
それと、
ビブラート(揺り)は、「首振り」オンリーですか?
それとも、首振り無し?ですか
(13/01/01)
Answer

「揺り」オプションとして、

・首振り:縦揺り、横揺り、またはそれのMIX(斜め揺り…とか)が
を変化させるもの
これは、
主に歌口とクチとの
距離変化(開口部面積変化)
音程に
変化を与えます。
息圧とは原理的には無関係。

・息揺り:息の強弱を音『量』に変化させるもの。
これは
横隔膜のチカラ
(肺の空気圧)変化であって
首振りとは直接の関係なし。

・アンブシュア:『音色』の変化による揺れ。
  主たるものは、
唇のテンション変化かな。


 これらの奏法を
ずぇえ〜んぶ
ひっくるめたものが
「揺り」である
と、解釈しています。

 そして、
これらの部分奏法を
どれか単独で
ひとつだけ用いて
演奏することは
恐らくできません。

 ひとつをやると、
必然的に他の奏法が
ついて回る性質がありますので。

 たとえば、
息揺りはアンブシュア変化なしでは、
恐らくできません。
 
また、
首を振ると
歌口との距離が変わりますので、
 それに呼応する
息の量と唇の調整
が、必要になります。
 
たぶん、
揺りの時は、
息圧力変化や距離に合わせて
無意識に唇をコントロールしています。

 これらのオプションを組み合わせ、
バリエーションとして、
 意図的に

「ミックス」

の混合比を変化させて、
 また「量(深さ)」「周期(時間)」
も、適宜に選択して、
 「適切な揺り」

「都度使い分ける」
というのが、
 KEIZANの目標です。
(言っていることがすんなり出来れば苦労が無いですが…)

 しかし、
あまりにも毎回変化させると、
せわしなく不安定なイメージになります。

だから、
曲によって、
大体の傾向を定めるということに
なりますか…

 さて、
以上を鑑みて、
フルートっぽい吹きかたのコツを極論すれば…
ビブラート: 揺りの細かいものを均一に掛け、首は振らない
タンギング: 一音一音で区切りにタンギングを用いる
ポルタメント: 使わない
アンブシュア: 音一音の音色的な個性は消す

   (これはあくまで尺八でフルートを真 似る『極論』すれば…という意味です。
    フルートという楽器自体が「全タンギング」とかの意味ではありません…念のため)

 
Saxっぽいのはこれの逆です。

ビブラート: ご勝手にぃ〜
タンギング: 使い分けて〜
ポルタメント: スキにして〜
アンブシュア: 任せるワぁ〜

要するにSaxぽいなら
出来ることを全部ヤレ!
ということです。

余談ですが、
 「尺八でSAXのマネをするのは如何な物か?」
とか言う人も居ます。

しかし、
 
 できることを演りたいように
持ち込んだら

自然とSAXっぽくなっちゃう

というのが実情です。

 聴いている人の
記憶層の中に
類似なものを探すと、
それはSaxしかないので、
そんなふうに
聞こえてしまうという
だけのことです。

 「SAX風の演奏」
なのではありません。

尺八という楽器で
可能な奏法を好きに演ると、
こうなってしまうんです。

マネしてるんじゃない。
「そういう奏法が楽しめる楽器」
なのです。

でも音色的にはフルートが近い。
「そういう音色も楽しめる楽器」
なのです。

KEIZANのモットーは

「オプション」
「バリエーション」

です。

つまり

Sax風もフルート風も
オプションの一つに過ぎません。

 と、いうワケで、

『ビブラートは、「首振り」オンリーですか?それとも、首振り無し?ですか?』
 
  ひとことで言えと言われたら、
「いろいろMIXで演ってます」
と、言います。
 
と、いいますか、
MIXにしかなりませんのですね。


Question

5孔管で大甲のツって?
(13/01/01)

(13/07/31 7孔管の手について加筆)
Answer

5孔管で
 「大甲ツ」

 音を出すだけなら、
それほど難しくはありません。

 「大甲レ」
が出せる人なら出るはずです。

先ず 
指は「ツ」で、
大甲の音を出してみてください。

 これは、
「大甲レの半音下」
の音がでるハズです。
 「甲のレ」の半音と吹き比べて、
オクターブの確認してみてください

 さて、大甲ツはこれより半音下ですね。
 どうやってこの音を半音下げるか?

 正解は
「管尻を塞ぐ」
です。

 方法はどうでも、
とにかく塞げばいいのですが、
 一番手っ取り早いのが足を使うことです。

 この塞ぎ具合(全閉とは限らない…)は、
 楽器によって異なります。
 色々やってみてください。

 このように「大甲ツ」の
音を出すだけなら、
それほどの苦は無いのですが、

 問題は、
楽曲の速い音列中で、
一つだけ「大甲ツ」が有った場合に
 この方法が素早く行えるかどうか?
ということです。

 それなりに修行をすれば、
ある程度は可能なんですが…

ね…

 なお、
6孔にすれば
(もちろん7孔でも良いですが)
 足など使わず、
速い音列中でも「大甲ツ」が出せます。

7孔管の場合の大甲の「ツ」の指は、
4孔5孔を塞いで、
それ以外は空けます。

 大甲ツ

私の廻りには、
 そのためだけに
(7孔でなく…)
6孔に
改造している尺八吹きも
ちらほらと居たりします。

Question

私は三曲物など20分以上吹奏しますと
口の中がカラカラになり、
2曲目が吹けなくなって困っています。
どうしたらよいのでしょうか?

(13/01/08)
Answer

たしかに、口は渇きますよね。

特に
三曲物は
一旦始まると
休みがないですから。

手事で
掛け合いでもあれば
その一瞬、
口の中の調整ができる程度ですね。

でも、
ちょいと休めると
口を調整できるということは、
つまり
休めばいいということ。

曲想的に
休符を少し長めに取れるところ、
長めに取っても目立たないところ、
等、
あらかじめ決めておいて、
その箇所で
調整するとか。

あらかじめ絃方と
「しめしあわせて」
何処かに
「口休め」
を、
でっちあげちゃう、
とか。
(あくまで曲想を損なわない程度に…)

あ、
それと、

「口の中の調整」

つまり、
形の修正とか
口中水分配分、
つばを飲み込むとか、
そんな一連の動作も

「練習」

「工夫」

が、必要です。

こんな日常の
「無意識の動作」
でも
「意志を以て」
やってみてください。

意志を持つ

ただそれだけで、
かなり違います。

演奏中の
一瞬の間隙で
やらなければならない動作です。
たかが
こんなことでも
漫然と行ったら
上手く行きません。



なんとかこんな感じで
一曲の間、
辛抱してみてください。

一曲でも、
なんとか
保たせれば、

「次の曲がキツイ」

と言っても、
一曲毎に

「緞帳板付き」

と言うのが
普通は
お作法ですから、

「舞台にペットボトルを隠し持ち込む」
というのは、よくやる手です。
(袴の中とかに隠しておく…)

また、
たとえ、
軽い気楽なステージで、

緞帳が無い


と言うような
場合は、

それこそ、
曲間に
堂々と
ペットボトルを
口にすればいいと思います。

で、

実は、

KEIZANは
尺八を吹くよりも、
ステージで

「しゃべくる」

ほうが
口が渇きます。

尺八を20分吹くより
3分のおしゃべりのほうが
口が渇くんですね。

ライブなんかでは、
必ずペットボトル置いておきます。

また、
喋った後に、
演奏に入るまで
それなりの
間を
置くようにしています。



普段
練習しているときや、
または、
普通に話しているときなど、
日常の動作で、

口が渇いてしょうがない

とは
あまり聞きません。

つまり、
口が渇くのは、
メンタル面の影響が
デカイと言えます。

なんとか、
メンタルコントロールを
身につければ、
もっと
楽になるかなぁ

と、

思ったりしています。

Question

どうしたら綺麗な音が出せるようになりますか?
(13/07/31)
Answer

 はてさて、
難しいご質問をいただきました…

 尺八という楽器は、
10人居れば10通りの吹き方が存在します。
 各人、自分の持ち物
(唇とか、指とか、肺活量とかetcetc...)
 違いますので、これは当然のことだと思います。

 指は、
ただひたすら、
バカみたいに、
 「鍛錬訓練また修練」
で、なんとか動くようになります。

 しかし「音出し」に関しては、
 一般的な「正解」は無い
と思っています。

------------

 鏡でご自分の唇の見ながら練習なさっていますでしょうか?

 唇の「空気の出ている隙間」の形を
良く観察してみてください。

細長い、
一定の幅で開いていますか?
 その「息の流れ」に対して、
真っ直ぐに
唄口が当たっていますか?

 実は、多くの人の唇は、
真ん中の部分に突起があったり、
 または、へっこんでいたりして、
 尺八を吹くために必須となる
 「細長い一定幅の開口部」
を、作るには適さない場合が多いです。

 どうやったら
「細長い開口部」が作れるか?

方法はいろいろあると思いますが、
 一つのヒントとして、
「左右対称に拘らない」
 というのがあります。

 プロ中のプロの大御所尺八吹きたちの吹き方を
良く観察
してみてください。

 良く良く良〜く観察すれば判りますが、
恐らくは誰一人として
 まっすぐに構えていません。
 唄口も唇のド真ん中に当てている人は多くないと思います。
 
でも、
プロなので、うまいこと
真っ直ぐに「見える」ような

 構え方の工夫はしてますから、
 チョット見では真っ直ぐに見える人が多いです。

 もちろん、各人、試行錯誤の繰り返しを経て
 そのような吹き方に落ち着いているのです。

-------

 私、個人の経験を話せば、
 当初は非常にノイズィな音しか出せませんでした。
 それなりに音は出たのですが、
 「キタナイ音」
 しか出せませんでした。

 唇の形をよーっく観察することを師匠に勧められまして、
 自分のクチの弱点は直ぐに発見できました。
 私の唇は、真ん中がへっこんでまして、
 「そのまま真っ直ぐ」では
マトモな音は出るはずがなかったのです。

 私の場合、
試行錯誤に一年以上かかりました。
 その時は、もう、

「尺八なんぞやめちまおう」

と思いましたね、
試行錯誤の過程で、
何をやっても音がでなくなって。
 まぁそれは30年も前の事ですが。

 それでも、気長にやっている内、
自分なりの「解答」
を見つけて
現在に至っています。

-----------

 良い吹き方は「力が要りません」
 演奏自体が楽になります。

 音が震えるのは、
無駄な力が入っているからかも知れません。

 私の場合、
下唇を上唇に対し少し左にずらし
 真ん中のへっこんでいる部分を避け、
 開口部を真ん中からずらして、
 息の出る所に尺八の唄口をまっすぐ当てる。
 
そうすると竹が左に行ってしまうので、
 カッコ悪いので、顔を少し右向ける…
 なんとなく、一見まっすぐ…
 みたいな形で落ち着いてます。
今のところ。

しかし、
これは、あくまで、
私の場合に限った話でして…

----------- 

今でも、
 なんか今日は音がイマイチだなぁ…
 と思うときは、鏡を出してきて自分のクチを観察します。

 いまだに「尺八が捻れて」たり、息の出る開口部と唄口が
 微妙にずれていたりしているのを発見することもあります。

----------- 

 ですので、
解答は人それぞれ、
 『いろいろ観察してジタバタしてみてください』
 としか、言えません。

 唇の形を変えるのは、勇気が要りますし、
 それなりにリスクもあるのですが、
それを覚悟できるのであれば…


 私も一歩間違えば、
今、
尺八なんか吹いてなかったでしょう。

Question

観察用鏡の制作=総工費弐百円…
(130731)
Answer

これは
質問が来た訳ではないのですが、
上記の
「唇の観察」
に関連しているので、
ここに記しておきます。

---------------

尺八を吹いている時の
自分の唇を
「観察」
する場合、
手鏡を机に置いて…
のような見方では
距離が遠くて
よく見えません。

なので、
道具を手作りすることを
お勧めしています。


======材料======

言わずと知れた
主役の





100円ショップで売っていました。
この鏡は必須です。

ちなみに
ダ●ソーでは扱っていないようです。
(少なくとも私の家の近所では…)

100円ショップを
「ハシゴ」
してでも、
なんとかこれを手にしてください。

あ、別にコレでなくとも、
フレキシブルな首
の鏡であれば、
なんでもかまいません。
(しかし、これ以外は見つからなかったです)

----------------

物干し竿用の
洗濯はさみ


何処のご家庭にも
転がっていると思います。
なるべくバネのチカラが強い
大きな頑丈なものを選びます。

バネが一本の物は
お勧めしません

また、指でつまむ部分に
ドリルで孔を開けますので、
その部分がしっかりしているものがイイです。

おあつらえ向きに
あらかじめ孔が開いている物も
あるみたいです。
(使ったことは無いけど)

----------------

シリコンゴム系の
充填剤
例えば…コレ


厚塗りが効いて
固まった時にゴム状になれば
なんでもいいです。
靴底修理用のゴム接着剤とか、
いろいろ製品があると思います。

ご家庭の
「お道具箱」
の中に似たようなものが
一つぐらい
転がっているのではないでしょうか?

上記の物は、
我が家の工具箱の底に
塩漬けになっていたビンテージ物で、
かなり固くなってしまいましたが、
なんとか使えました。


====制作====

洗濯ばさみに滑り止めを施す


洗濯ばさみを開きっぱなしにするために
割り箸やペンなど、適当な太さのものを
根本に鋏み、開いておき、
滑り止めとして
充填剤を厚塗りする。

なかなか、上手いこと
綺麗に塗れませんが、
ダイジョウブ!
固化してから
カッターとかハサミで
整形できます。

なので、大胆にのっけてしまいましょう。

通常、固化に24時間以上はかかりますので、
この後、気楽に待ちます。

一見固化したように見えても
表面だけ固化して、
中身は液体状態な場合があります。

うっかりこんな状態で使うと
結構
悲惨
ですから、
気長に待ちましょう。

冬場はなかなか固まりませんので、
気をつけてください。

--------------

充填剤が固化しきったら、
洗濯ばさみに孔を開けて
鏡を取り付ける。

完成!





=======使い方=======

このぐらいの位置に取り付けて、

吹きながら
よぉ〜っく観察




私は、今でも時々これを使って
自分の唇を確認しています。

「クセ」って、
結構、知らない内に
付いてしまうもので、
今でも発見したクセを
修正することがあります。

……………
え゛っ??
老眼で
見えないって?

それは、
メガネを新調するっきゃないかも。

ちなみに
私は
ずいぶん前から
コレ
の愛用者です…



Question

録音を聴いていますと、どんなに速くても全ての音がはっきりしていますよね(特にtruthなどは)

例えば、速い曲で都山流音符で
@ハ(階名ド)、メリハ(シ)、チ(ラ)の3連符+ハ(ド)の1拍と続く場合や、
Aメリツ(ミ)、ツ(ファ)、レ(ソ)の3連符+ツ(ファ)の1拍といった場合の
被せ指の音(階名ミ、シ)を5孔尺八ではっきりした音で吹くのには
何か秘技があるのでしょうか。
(140610)
Answer

秘儀…
なにやら神秘な響きの言葉ですね。

秘儀というほどのものはないと思いますが、
言うならば
「バリエーション」
ですかね。

音型によって、臨機応変に
指の形、メリ方などを
適応させるとでも言いましょうか

たとえば同じ「ツのメリ」でも、
シチュエーションによって
何通りもの手の形、動かし方、メリ方などが
いろいろ存在します。

ここが言葉では説明しにくいのですが、
同じツのメリでも下から上がるとき(ロ→ツのメリ)と
上から下がるとき(レ→ツのメリ)では
明確に違いが生じます。
スローモーション動画でもUpできればいいのですが…

また、それ以外にも
たとえば、
速いパッセージの中で
「メリ」音が欲しいときは、
実際には「沈らず」指だけで済ますことも多いです。

実は、この際の音程は「できたなり」です
まぁ、
聞いてバレるほど音程が狂ってはダメですが。

遅いパッセージで、
長い「メリ」音が欲しいときには、
その音をじっくり狙って、
適切な「沈リ」と指かざしの程度を組み合わせて、
しっかりと音程を出します。

また、
レ→ツのメリ(G→E)
みたいな音型の時には、
レ指の時に、
右手薬指をすでにメリ位置に置いておく
みたいなこともよくやります。

余談ですが「メリ」の類の音は、
出しにくいが故に、
表現が豊富に選択できる音です。

「沈り」具合と「指かざし」具合の
組み合わ次第で音色に変化を付けやすいです。

これも尺八の醍醐味となるポイントの一つであると
KEIZANは考えます。


Question

尺八のスタカートで悩んでおります。
息と舌の2通りがあると思いますが、
舌での場合がどういった方法なのか。
ついタンキングになつてしまい、困っています。

(140610)
Answer

そもそも「スタッカート」とは、

「音符を本来の長さより短く演奏することを指示する用語」

な、ワケです。

それでは「タンギング」とは?

「管楽器を演奏する際に舌を使って空気の流れを制し、
音の区切りや立ち上がりを明瞭とする奏法のこと」

のこと。

そう、
タンギングは「音の出始め」に影響する奏法であって、
音を短くする、
すなわち音の最後を締めくくる事には使いません。

つまり
「音符を本来の長さより短く演奏する」
ことに関して、タンギングは関係ないんです。
(まぁ、まったく無関係という訳ではないですが…)


たとえば
こんなふうに

スタッカートを書かれたら

下みたいな感じで

うまいこと演奏してね!
というのが
スタッカートです。

でも
もしかしたら


かもしれないし、

ひょっとしたら


かもしれない、
実にアバウトな記号なのです。

そんなアバウトでなく、
ちゃんと八分音符と八分休符で書けばいいじゃん!
と思うのですが、
たぶん、そんな厳密さを求めない時に書くんじゃないかな。

んで、
ココん所が問題なのですが、
フルートなどでは、タンギングがデフォルトです。

なので、スタッカートを書かれた場合
ともすると



みたいな演奏になりがちです。

こーれが尺八にとって罠となるんですね〜

尺八は、基本的に、タンギングはご法度奏法です。
なので、尺八のスタッカートでも、タンギングは使わないというのがスジです。

だって、八分音符と八分休符が連続している音型で
タンギングを使ったら尺八奏法じゃなくなっちゃう。

でも、アクセント記号が付いた時には、
ここぞとばかりタンギングを使ってアクセントを付けます。


なんか、
もしかして
回答になってないかも〜


Question

最近、いろんな方の尺八演奏で気になる吹き方があります。
乙のレ(ドレミで言うとソの音)を、
低い乙ロを装飾音(当たり?)一旦噛ましたような、不思議な音色を出しますが、
これは、どのようにして吹くのでしょうか。 ぜひ、教えて下さい。

(140806)
Answer

これは、「レ」の装飾のバリエーションのご質問ですね

「レ」に限らず、装飾のバリエーションは「尺八っぽさ」のカギでもあります。
以下は、尺八の「手の表記」で説明いたします。
(ドレミ表記は出てきません...ややこしくなるので…)

●ツレ-----
ごく普通の装飾。
これが「レの装飾」の基本形となります。

基本形だと言っても
「ツ」をタンギングでやってアタックを強調した吹き方や、
第2孔を叩くと同時「ツ」を出して強調したり、
逆に「ツ」はソフトにしたり、
「3孔ユル」みたいな指で、
「レ」の装飾として「ツ」以外の音を入れたり
(手的には「ツチレ---」ですね)

これはこれだけでイロイロあるのですが、
とりあえず一括りにしておきます。


●(へ)ツレ-----
(へ)という手は無い(と思う)んですが、
そんなふうに聞こえるもので…www
これは「ツ」の指で第4孔を開けるという、ここだけの仮称です。

(へ)が出たらすかさず「ツレ---」とやるものです。
この(へ)は、弱く吹く場合や、逆にムラ息で吹く場合もあります。
で、その直後に「ツレ---」とやります。

この「ツ」は、第4孔を叩くように演らないと、
キレが悪くなります。


●(フ)ツレ-----
(フ)という手はやっぱり無いんですが…
これは「ロ」の指で第4孔を開けるという、
またまたここだけの仮称です。

(フ)は、強く吹くとひっくり返りますので、
弱く吹くのですが、
これも、第4孔を叩くようにして次の「ツ」を強く出します。

「ツ」の前に、「乙ロ」が(絶妙に)入る場合もあります。


●(へ)レ-----
●(フ)レ-----
●(フ)ロレ-----
上記応用編

いずれにしろ、
キモは第4孔を「開けて音が出たら叩く」ということであり、
これは、他の音に対しても応用が利く場合があります。
また、実態音そのもの(上の例の場合は「レ」)の、
表現が重要なのは言うまでもありません。

余談ですが、
尺八演奏上の「手」は、
所謂「教則本」、には載っていないものが多数あります。
(その数は、たぶん「正規の手」よりも多いような…)

しかし、その「手」には名前すらついていません。
(いちいち名前を付けたらきっと収拾不可能になるでしょうw)

また、
楽器により、
奏者により、
それぞれ異なるものと思います。


さぁて、と...
「レ」の装飾だけで、
これだけ有るということは…