作編曲者のための
尺八講座
ーーー 試技 ーーー
さて、前章まででは、
尺八っぽい音を
単音でお聞かせしましたが、
この章では、
曲として、お聴かせいたします。
曲は、日本人なら誰でもご存じの
あの曲です。
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ハイ、なんの変哲もありませんね。
フルートにも聞こえちゃったりします。
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や、やるんじゃなかった…
ハァハァ…ゼィゼィ…
…ハァ…
お聴きのように、ムラ息とは
リズムも音程もヘッタクレも無いように
演奏したほうが「らしく」なると思いません?
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こ、これは……
流石に
「コレは無いだろー!」
と思うぞ、自分でも。
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なんか、唇から脳髄まで、
振動で、こそばゆくなったよ…
これも、ありませんね。
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前章で述べた色んな手を織り交ぜてます
ちょっとやりすぎかも…
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もうちょっと調子に乗ってみました。
このあたりからアドリブとも言いますな…
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もう、ヤカマシイことウルサイこと…
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思うに、
尺八と言う楽器は、
その、「らしさ」を前面に出すような演奏をしようとすると、
音楽の基本、すなわち、
「音程とリズム」
を、ある程度ブチ壊してしまうのも、
やむを得ないのかも知れません。
と、信じている尺八吹きが、なんと多いことか…
野口雨情、本居長世
両先生に感謝を意を表しつつ、次の章へ。
(2006.03.31)
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弦声竹鍵
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