作編曲者のための
尺八講座

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シリーズ08
ーーー サティを演ってみる  ーーー

このコーナーでは
いったい何を訴えたいのか?
最近、頭中ワケワカメちゃんとなりつつ、
今回は、エリック・サティです。

サティと言えば
「ジムノベティ」
が、超有名どころですが、
今回は

「ヴェクサシオン」

です。

曲の説明はこちら

ググる
ウィキる

以下、リンク先の、Wikipediaからの引用…

52拍からなる1分程度の曲を840回繰り返す、ギネスブックにも認定された世界一長い曲である。

作曲者のノートには「このモチーフを連続して840回繰り返し演奏するためには、大いなる静寂の中で、真剣に身動きしないことを、あらかじめ心構えしておくべきであろう。」と書かれている。ヴェクサシオンとは「いやがらせ癪の種」という意味である。

ですと…
癪の種
だそうで…

マジに演奏すると18時間も掛かってしまうという、
サブカル好みの曲でしたが、
トリビアの泉でも紹介されてしまったので、
マニア以外にも有名になってしまった曲です。

とりあえず聴いてみてください。
と、言っても繰り返し数テンポ
思いっきり端折ってますが…
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1尺八寸管×2 + 2癪3寸管  
Vexations



2尺3寸管の最低音(A)に合わせて転調してあります

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あくまで個人的見解を述べますと、

この曲は、ハッキリ言って、
「なんだこりゃ?ツマラン
です。

ですが、
尺八の
古典本曲
という分野での、

「解んねぇけど、何かスゲェ…」

というものに、
相通じるものをこの曲には感じます。

言い方は悪いのですが、

「内輪受けの美学」
「演った人間にしか解らない何か」
が、あると思っています。

で?…
演ったからには、
何か、解ったかって??

すみません…
これを言葉で表現するには、
18時間演奏しないとダメなようです。

まだまだ修行が足りないということで…

ただ演ってみたかっただけだろーが!

(2006.04.24)


あ…気が付いたらFOMAのCMに使われていました。
でも、「ぜってー尺八の方がいいぜ…」と思うってしまう。
(2006.06.20追記)
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