作編曲者のための
尺八講座
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ダースベイダーを転調してへべれけにしてみる ーーー
ってなワケで、実は音域さえ合えば、 |
と、書きましたが、
「ショボクなる」
ってなんやねん?
って言われることがあります。
ってなワケで、
今回、
転調がショボ音に繋がる実例を
お見せいたしたいと思います。
尺八にとって
一番しんどい転調は、
なんと言っても
半音ずつ上がっていくような転調です。
選んだのは
「ダースベイダーのテーマ」
です。
(元ネタは「やる気の無いダースベイダー」です)
もともと臨時記号が結構入っていて
演奏しにくい曲なのですが、
さらに、それを半音ずつ上げて
繰り返す(という余計な)ことを演ります。
教育的シーンですので、
とりあえず楽譜を…
楽譜を見ると実感が沸きますが、
尺八にとっては、まさに
身の毛がよだつ転調です。
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最初は、レコーディングモードです。
半音上がる度に
尺八を持ち替えてます。
録音は多重録音のため、
持ち替え時間の考慮は不要なので、
ゆっくりと持ち替えできます。
一尺八寸 ⇒ 一尺七寸 ⇒ 一尺六寸 ⇒ 一尺七寸
と、持ち替えてます。
運指も同じなので
最初の12小節をマスターすれば、
あとは全部同じです。
(最後の一尺七寸は除くけど)
上のボタンが効かない場合はこちら
これはこれなんですが、
結局
臨時記号
のおかげで、
やっぱりショボクなってます。
(おゐおゐ!選んだ曲が悪かったじゃねーかぃ!)
でも、
持ち替えのおかげで
なんとか体裁を保っています。
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次に、
ライブなどで、
持ち替えているヒマが無い場合、
(注:気が狂っても、ライブでこういう曲は演りまへんでぇ!)
全部1尺8寸管で演奏する羽目になります。
するってーと、
こんなふうになってしまいます。
上のボタンが効かない場合はこちら
1回目のテーマは、上と同じです。
2回目は半音上がっています。
途端に指が半開きモードがてんこ盛りとなり、
伸びのある音が少なくなってます。
3回目のテーマでは
1音上がっていますので、
また、手が楽になっているというのを
言いたいんだけどぉ.....
判りにくいなぁ…
むむむ…
(やっぱ、選んだ曲が悪かったんじゃねーかぃ?)
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今回、
折角「講座」に戻ったっちゅーのに、
なんか解りにくかったなぁ…
機会があったら、
もっと判りやすい
(演奏が楽ちんな)
選曲をして
このテーマで、
再チャレンジしてみようっと。
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-余談-
今回の音源、
尺八の演奏なんぞより
シンセの三味線や十七絃に
酒を
飲ませる細工が
いっちゃん手間ヒマが
掛かっているとは、
声を大にして
言いたかったりしてます。
演奏が困難になるので、
打楽器には、
酒を飲ませなかったけど。
今回、
ホントは酔っ払いがテーマだったりする。
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-オマケ-
試しに
ぜーんぶ一尺八寸管(5孔管)で演ってみました。
上のボタンが効かない場合はこちら
これはこれで、
ショボイけど、
尺八っぽくていいかも〜
でも大甲のツを出すのに
かかとを使ったので
股関節が痛い…
(2007.10.28)
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弦声竹鍵
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