作編曲者のための
尺八講座

前へ 次へ

ーーー ダースベイダー転調してへべれけにしてみる  ーーー


-----------------


- 序 -

先日

こんなこと
(↑外部リンク↑)

があったのですよ。

このとき、
高橋誠氏から

「即興やるのに、
どんなキーならOK?」

という質問を受けたのから始まって
尺八という楽器の
特性の説明をしようと思ったのですが、
それを言葉で表現するには
結構メンドーなことに気が付いて

てーか、コノ時点で既に酒が入っていたりして
日本語が不自由になってたりしてたワケですよ

そんなワケで、
「これ聞いてくれりゃ、なんとなく判るよ」

って音源を作ろうと決心した次第で…
(コノ時点で脳内は即興とは関係ない思考に変質!)

-----------------

今回は、マジメに
「尺八
講座
に、ちょっとだけ戻って
転調
のお話です。

ですが、
最初にお断りしておきますが、
この録音は、

打楽器以外は
全員酔っ払い
ですので、

それなりの演奏になっちゃってますです。
悪い教材デス…

え…

さて、

第三回講座の
「転調」
のところで

ってなワケで、実は音域さえ合えば、
出来ない調なんて無いんです。
ただ、指がだんだん難しくなり
音色がだんだんショボク
なるだけで。

と、書きましたが、

「ショボクなる」
ってなんやねん?

って言われることがあります。

ってなワケで、
今回、
転調がショボ音に繋がる実例を
お見せいたしたいと思います。

尺八にとって
一番しんどい転調は、
なんと言っても
半音ずつ上がっていくような転調です。

選んだのは

「ダースベイダーのテーマ」
です。
(元ネタは「やる気の無いダースベイダー」です)

もともと臨時記号が結構入っていて
演奏しにくい曲なのですが、
さらに、それを半音ずつ上げて
繰り返す
(という余計な)ことを演ります。

教育的シーンですので、
とりあえず楽譜を…

楽譜を見ると実感が沸きますが、
尺八にとっては、まさに
身の毛がよだつ転調です。

---------------------------------------

最初は、レコーディングモードです。
半音上がる度に
尺八を持ち替えてます。

録音は多重録音のため、
持ち替え時間の考慮は不要なので、
ゆっくりと持ち替えできます。

一尺八寸 ⇒ 一尺七寸 ⇒ 一尺六寸 ⇒ 一尺七寸

と、持ち替えてます。

運指も同じなので
最初の12小節をマスターすれば、
あとは全部同じです。
(最後の一尺七寸は除くけど)


レコーディングモード

上のボタンが効かない場合はこちら

これはこれなんですが、
結局
臨時記号
のおかげで、
やっぱりショボクなってます。

(おゐおゐ!選んだ曲が悪かったじゃねーかぃ!)

でも、
持ち替えのおかげで
なんとか体裁を保っています。

---------------------------------------

次に、
ライブなどで、
持ち替えているヒマが無い場合、
(注:気が狂っても、ライブでこういう曲は演りまへんでぇ!)
全部1尺8寸管で演奏する羽目になります。

するってーと、
こんなふうになってしまいます。


ライブモード

上のボタンが効かない場合はこちら

1回目のテーマは、上と同じです。

2回目は半音上がっています。
途端に指が半開きモードがてんこ盛りとなり、
伸びのある音が少なくなってます。

3回目のテーマでは
1音上がっていますので、
また、手が楽になっているというのを
言いたいんだけどぉ.....

判りにくいなぁ…

むむむ…

(やっぱ、選んだ曲が悪かったんじゃねーかぃ?)

---------------------------------------

今回、
折角「講座」に戻ったっちゅーのに、
なんか解りにくかったなぁ…

機会があったら、
もっと判りやすい
(演奏が楽ちんな)
選曲をして
このテーマで、
再チャレンジしてみようっと。


---------------------------------------

-余談-

今回の音源、
尺八の演奏なんぞより
シンセの三味線や十七絃に

飲ませる細工

いっちゃん手間ヒマが
掛かっているとは、
声を
にして
言いたかったりしてます。

演奏が困難になるので、
打楽器には、
酒を飲ませなかったけど。

今回、
ホントは酔っ払いがテーマだったりする。


---------------------------------------

-オマケ-

試しに
ぜーんぶ一尺八寸管(
5孔管)でってみました。


By プラ管「悠」

上のボタンが効かない場合はこちら

これはこれで、
ショボイけど、
尺八っぽくていいかも〜

でも大甲のツを出すのに
かかとを使ったので
股関節が痛い…



(2007.10.28)
-------------------------------------------------

前へ 次へ

弦声竹鍵 TopPage