作編曲者のための
尺八
高座

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シリーズ19
ーーー 
そこに真実はあるか? ーーー


この

「尺八高座」
も、
開闢以来4年目なわけです。
そいでもって、
今回で19回目の更新…
牛歩ってのはこのことを言うのかな?

と、

まぁ独り言はこれくらいとして、
今回は尺八で
「テクノ」
を演ってみたりするわけでして。

と、同時に
チョットだけ
「講座」
に戻ったりして。

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以前

「尺八の音階」


コーナーで、

1尺8寸の最高音は、

上4間の「ソ」

と書きました。

で、出せと言われたら
それより高い音も出せるけど、
演奏と言う意味では厳しいとも。

今回はそれを実演させていただきますだ。

上4間の「ソ」
尺八譜で言うところの
「大甲のレ」
ですな…

ってのを演奏に使うと
音色的には、実に
面白みが無いかな?って
KEIZANは思います。

同時に、
演奏に使うには
リスクが多い
つまり、
音そのものが
出ない=カスれる
可能性が高い音なんです。

この曲をライブで演れ!

と言われたら、
かなり躊躇します。
ってか、演りませんて

でも、ま、リスク覚悟で演る?
かも?かも?
でも、演りませんて

え、さて、
この曲の一番の山場で
件の「ソ」が
出てきます。

それが是か非かは、
聴く人に依るのでしょうが、
私は、

「尺八音色的には非」

かな?
と。

ナニ?
演奏者に依るって?

あ、

それが一番正しいかも…
でもさ、それを言ったら
俺は降りるよ。



Truth

1尺8寸管

上のボタンが効かない場合はこちら

それと、
こんな肝心な事を
いままで書いてなかったのは
不徳のいたすことでございますが、

尺八ってのは、
「基本的に
タンギングはNG
な、楽器なのですよ。

それに関しては、
今回
「個人的な挑戦」
させていただきましたですねん。

中ほどのダブルタンギングの嵐
(たった6小節)
は、この録音で一番時間を喰った処です。
この速度のタンギングは、
現時点でのKEIZANの限界です。
(尺八の限界とは言いません)


P.S.

高い音ってのは、
エネルギーが高いんです。

んで、
録音しようっちゅーと、
マイクレベルで
歪んでしまうんですね。

だから、
マイクを遠ざけて録音するわけですが
そうすると通常の音が
うまく拾えないわけなんです。

プロの録音だと、
そこらへんを
実にうまく処理してくれるのですが、
この録音は
そこらへんが、

手抜き

ですので、

勘弁してちょーだい
ごめんペコン!

なワケです。
どぞ、ヨロシク。

(2009.08.16)
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