作編曲者のための
尺八 高座

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シリーズ32
−−− 
それでも夏時間は導入されなかった   −−−
「尺八的ダーウィニズム乃スゝメ…その2」

それにしても、 
前回、

「Youtubeの音源とは
異なる事柄を書きます」

とか、宣言…
しなきゃよかったな〜

と、

密かに思いつつ
ダーウィニズムの続編ということで…

今回の曲は

サマータイム
です。

Wikiによると、
いままで2600以上のCoverが出ているぐらい
めっちゃスタンダードな曲でして。

……………

尺八吹きは、
結構この曲を
演りたがるんですね。

Youtubeでも結構Hitしたりするし…

そんなワケで、
高座のネタとしては

「結構勇気の要る選択」

だったかもな〜と思いつつ。

……………

え、

さて、

今回の録音は
3コーラス録音してみました。

なんとなくテーマはこんな感じで。
コーラス 雰囲気 演奏モード
乙音中心で古典っぽく 5孔管モード
そこそこのフェイク 自在モード
甲音中心で尺八っぽく 5孔管モード

注:
(乙=おつ:最低音から1オクターブの範囲)
(甲=かん:乙の上の1オクターブの範囲)

この曲は、
5孔で演ると

「趣のある演奏」
になると感じます

それは、
この曲が持つ
ある「特質」のせい
だと思うんですが。

その「特質」とやらは
音楽的に正しく解説できる
技量と知識が無いので
ここでは割愛します。
(テキトーな解説ならできますよ。
でも直ぐ突っ込まれるようなモノになっちゃうからサ〜)

とにかく5孔管でも
面白くできるんです。

だからこそ多くの尺八吹きが
この曲を演るワケだと
勝手に想像してます。

でも
フェイクとなると…

この録音の2コーラス目は
5孔の手と7孔の手が
自由に混在するモードで
演奏しています。

聴くだけでは、
7孔管を使っているとは
ちょっと判らないかも知れません。

でも、第2コーラスの
最後の部分の
実に尺八っぽい

「こぶし」
(「もみ手」とか言いますよね…)
は、

実は
5孔管では
逆立ちしたってできません。

ま、そんな感じなんです
7孔管って…

Summertime


あ、
5孔の皆さん
喧嘩売っているワケじゃないですからね…
オレってば、
平和主義者
だから…


(2011.11.27)
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